2008年の秋に初めて登った時に味わった「紅葉」と「山頂からの展望」の素晴らしさが忘れられず、ほぼ恒例となった秋の笠取登山に、今年は、以前一緒に金時山に登った近所のN夫妻と同行することになった。
最初は来週(11/3)を予定していて、N夫妻は所用で同行できない筈だったが、笠取山荘のオーナーに電話で確認すると、「紅葉は今週が良い」と云うことで、急遽、1週間早めることにして、久しぶりの同行登山となった。
5:30
N夫妻と合流して、いざ、出発。
途中のコンビニで食糧を仕入れて、青梅街道経由で奥多摩へ向かう。
川井駅前を過ぎた辺りから雨が降り出したが、ネットで確認した天気予報では、「雨は早朝だけ」だったので、それほど天気の心配もしていなかった。
案の定、奥多摩湖の近くまでくると雨はやみ、白い雲は広がっているものの空は明るくなってきた。
奥多摩湖周辺は、まだ、ほとんど紅葉していなかったが、大菩薩ラインを登って行くと、道の両脇に、赤や黄色に色づいた木々が増えてくる。
大菩薩ラインには、いくつか新しい道路とトンネルが出来ていて、車窓から望む景色が、少し変わって見えたが、一之瀬林道に入ると、以前と変わらぬ秋の風景が迎えてくれた。
7:15
作場平到着。
道路脇の駐車場には、すでに、5、6台の車が停まっていて、何組かの登山パーティが歩き始めている。
山支度を整えてから、血糖値を測る。
265mg/dl・・・
朝起きた時が137mg/dlで、少し菓子パンを食べたとは云え、ちょっと上がり過ぎだ。
先週は、3時間運転した後も、40程度しか上がっていなかったのに、何が違うのだろう?
とりあえず、ヒューマログを5単位打って、コンビニで買った赤飯のおにぎりを1個食べる。
7:45
雑木林の登山道を歩き初めて間もなく、枝の間から、パラパラと雨が落ちはじめた。
先行していた単独行の青年が、「降ってきましたね」と心配そうに声をかけてきたが、木々の絡み合った枝の間から見上げる空は、雲が覆ってはいるが、そんなに厚い雲ではないので、登っている間に雲も切れて雨も止むだろうと判断して、「上の方は大丈夫じゃないですかねぇ」と返して、そのまま歩を進める。
(結局、その後、山の中でその青年には出合わなかったので、おそらく彼は登らなかったのだろう)
一休坂分岐まで登っても小雨がパラパラと続いていたので、念のために雨具の上着だけを羽織ることにした。
「もう少しすれば止むだろう」と云う期待は外れ、一休坂を登りきった頃には、かなり大粒の雨に変わっていて、完全に雨雲のなかに入り込んでしまったようだったが、それでも、上空は明るく、ここで引き返す決断に迫られる状態ではない。
とりあえず、笠取小屋までは登ってみよう。
9:10
いつもなら何組もの登山パーティが休憩している笠取小屋前の広場に、今日は誰もいない。
小屋の軒下に荷物を置いて、暫く、天候待ちをすることにした。
トイレの方から声が聞こえたので覗いてみると、登山者が着替えをしているようだった。
雨の勢いは、先ほどからほとんど変わらず、この先の行程を考えるには非常に悩ましい状況が続く。
じっと待っていると寒くなってきたので、紅茶を沸かすことにした。
2Lのペットボトルで持ってきた水は、この先、雨が止んで上で食事をすることも考えて残しておくことにして、最初は、トイレの脇に引いてある水を使おうと思っていたが、いくら同じ沢水で、沸かすとは云っても、わざわざ「手洗い水」と書いてあるのがちょっと気になったので、下の水場まで、水を汲みに行く。
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