那須の紅葉
2012-10-20


 「紅葉を見に行こう」
 インターネットでいろいろ調べて、1型糖尿病を発症した5年前の夏に、予定していた北アルプス登山の代わりに登るつもりで那須温泉まで行って、結局、天候が悪くて登れなかった那須岳(実際にはそう云う名前の山はなく、那須連山の主峰の総称)の紅葉が「見頃」だとあったので、行ってみることにした。

 前日、那須ロープウェイに電話で確認したところ、「ロープウェイの駐車場は午前6時には満車になっていて、峠の茶屋駐車場は、もっと早くから満車になる」とのことだったので、早めに行くことにして、19日 22:40出発。

 前回(5年前)は、東北道に乗るには、浦和まで一般道を行かなければならず結構時間がかかったが、昨年春に北関東道が全線開通したので、今回は、青梅ICから圏央道に乗って、関越道高崎JCから北関東道を経由して岩船JCで東北道に入るコースで行くことにした。
 圏央道に入って直ぐに、何となく、頭の中がザワザワしはじめた。
 まさか、低血糖?
 狭山PAに寄って血糖値を測ってみると64mg/dl・・・
 今はまだ大丈夫だが、このまま下がるとマズいので、ブドウ糖10gとパウンドケーキを半分食べて、少し休んでから再出発。

 金曜日の夜だと云うのに、関越道も渋滞なく、順調に高崎JC通過。
 北関東道に入ると、更に車の数が減って、ほとんど「ガラガラ」状態。しかも、こちらの車線(高崎→岩船)を走っているのはのはトラックばかりで、岩船JCまでに出合った普通車は数台だけ・・・
 東北道も休日前とは思えないほど空いていて、「やっぱり、原発の影響で、東北に行く人が少ないのかなぁ」なんて思っていると、電光掲示板の渋滞情報で、「鹿沼−大谷間 工事渋滞 2km 40分」なんて出ていたのでビックリ!
 この間の工事渋滞の情報は何度か見ていたが、何時も、通過時間は10分程度だったので、全く気にしてなかったのだが、いきなり40分???
 しかも、2km40分なんて、停まってるようなもの。どうなってんの?
 やがて、左側2車線の車線規制の標識が現われて、次第に右側車線が混んで来た。
 「こんなトコで40分もロスしたら、駐車場に着くのが大幅に遅れてしまう」
 心配しながら、ノロノロと車を進めていると、あっと云う間に工事区間が終了してしまい、あとは、全く渋滞なし。
 あの渋滞情報は何だったのだろう?

 那須ICで高速を降り、懐かしい那須街道を北西に向かう。いくら観光地と云えども、午前1時過ぎに行き交う車は殆どない。
 やがて、硫黄の臭いがしてきて、那須の温泉街を通過。
 道路は、大きなカーブの急坂が連続するようになって、「あぁ、山に向かっているンだ」と、ついつい、心が楽しくなる。
 「早朝には満車になる」と云うので心配していたが、前方に、1台のワンボックスがゆっくり登っているだけで、心配したほどではなさそうだ。
 途中で、前方のワンボックスに先を譲られたので、前を行く車は全くない。
 那須ロープウェイの駐車場を過ぎて、更に急坂は続く。

 2:00
 峠の茶屋駐車場到着。
 それでも、駐車場には、既に30〜40台の車が停まっている。
 公衆トイレの近くの一角に車を停めて、念のために血糖値を測ってみる。
 いつもなら、長距離を運転したあとは異常に高くなっていて、追加インスリンが必要になるのだが、今回は、運転直後でも106mg/dl・・・
 約3時間前のブドウ糖とパウンドケーキの効果を考えると、今回は運転のストレスはあまりなかったようだ。

 外に出て見ると、標高1460mの秋の深夜は、さすがに寒い。
 見上げると、満天の星空。
 こんなに澄んだ星空を眺めたのは、いつ以来だろう。
 夏の北岳も夜は雨だったし、普段の山歩きは早朝出なので、標高の高い場所で星空を見上げるようなことは滅多にない。


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